色筆の記録

玩具・物好き

ビークルは違えどかつての戦友

f:id:iropenkun:20211125212832j:plainSS-44WWⅡホットロッド(スタジオシリーズ、最後の騎士王)

時季外れかもしれませんが、今回はこちらを紹介。スタジオシリーズのWWⅡホットロッドです。こちらは、「最後の騎士王」の回想でビー(?)達と共に登場したホットロッドで、現代とはだいぶ姿が異なります。

TLKシリーズのデラックスクラスはあくまで限定品(ロックダウンのリデコ)のみだったので、一般販売されたデラックスクラスのホットロッドは実質今回が初。

 

ディスプレイf:id:iropenkun:20211126204830j:plain回想に登場したナチスとの戦闘シーンとその施設。このロケ地には、ウィンストン・チャーチルの生家でもあったブレナム宮殿にナチスの意匠を施して使ったため、イギリス内では「チャーチルを愚弄している」と批判されたそうです。(Wikipediaより)
 
ロボットモードf:id:iropenkun:20211126204858j:plain型はWWⅡビーと同じで、違うのは顔と色と胴体の造形。WWⅡビー同様、背中のガワが目立ちますが、武器を付ければ軍用バックみたくなるかも。

f:id:iropenkun:20211126205101j:plainまた、イラストには無い模様や、逆にイラストにあったはずの装備が無いのが目立ちます。f:id:iropenkun:20211125213215j:plain箱の説明に、実際の商品と異なる場合があるとは書かれてますが、胴体の造形を変えるなら、せめてロボットモードだけでも劇中に似せてほしかった...。

 
ビークルモードf:id:iropenkun:20211125213243j:plainf:id:iropenkun:20211125213300j:plain
※緑の装甲車は別売りのWWⅡバンブルビーです。
回想では、シュタイア・1500A/01(ドイツ大型軍用乗用車)に変形していたホットロッド。
箱の説明では、ビーとよく似た装甲車に変形していたため、間違われることもあったそう。実際、横の凹凸(おうとつ)の造形が若干異なる以外は、ビーと同じ。 
ただ、古い車両故にライセンスが取れなかったかは不明ですが、玩具では全く別の装甲車になります。調べたところ、ハンバー軽偵察車(別名アイアンサイド)という当時イギリスで生産された装輪装甲車が、この型のホットロッドとビーに近い形状みたいです。f:id:iropenkun:20211126205138j:plainルーフがうまく閉じないのは変わらず…。
 
私の持っている型は、車に変形はできるものの、矢印の部分がうまくはまらないのですが、個体差でしょうか。f:id:iropenkun:20211126205023j:plainf:id:iropenkun:20211126205039j:plain
 
武器f:id:iropenkun:20211126204734j:plain
現代でも使う銃。時間遅延能力はなく、あくまで機関銃みたく扱うようです。f:id:iropenkun:20211126205153j:plainf:id:iropenkun:20211126205224j:plain
説明書にもありましたが、ルーフの台座にも付けられます。
 
別売りのホットロッド(ザ・ムービー版)と絡めてみるf:id:iropenkun:20211125212908j:plainf:id:iropenkun:20211125212925j:plainf:id:iropenkun:20211126205254j:plain総評

WWⅡビーより、若干(?)保持力が上がったとは思いますが、どうしても再現度や変形時の噛み合わせの悪さが目立ちます。とはいえ、当時(作中のWWⅡ)の雰囲気自体はあるので、再現度云々を抜きに玩具限定の姿として見なすか、TLKホットロッドに持たせるための武器目的と考えれば悪くない…はず。

以上、いつもより歯切れが悪いですが、WWⅡホットロッドのご紹介でした。
WWⅡビーとの関係についてはレビューではなく、こちらの記事にて触れています。

iropenkun.hatenablog.com

 

狂戦士

f:id:iropenkun:20211121094720j:plain今回取り上げるのは、「最後の騎士王」(TLKシリーズ)より初登場した、TLK-03ディセプティコン バーサーカーです。

映画の登場時間は数秒ながら、玩具化されることが多い印象。詳細は後程。

実は、私がTF熱を再燃させたきっかけの一つであり、私が初めて塗装したある意味思い入れのあるキャラです。※今回紹介するのはその塗装したのとは別の予備

 

詳細

ディセプティコン バーサーカー

かつて大量殺人を起こした狂暴なソシオパスで、金属生命体収容所内でも厳重に拘束された状態で投獄されている。TRFと結託したメガトロンは彼の釈放も要求したが、その凶暴性を危惧したTRF側が断固拒否したため、代わりにオンスロートが釈放されることとなった。ドレッドボットと同じく、三作目に登場したドレッズのクランクケースに酷似しているが、胸に×印の赤い塗装が施されている点が異なる。(Wikipediaより引用)

また、クランクケースとは血(体液?)の色、背丈(クランクケースの方が体が大きい)も異なるようです。

トランスフォーマージェネレーションズ2018によると、「破壊、ただそれだけに力を注ぐ兵士。ディセプティコンでも彼の暴力性は際立ったもので、彼にかかれば何者も無傷でいられない。あまりに凶暴なため、独房内でも拘束具を付けられている」らしいのですが、私は2018年版は持っておらず、もし現物が手に入ったら確認してみます。※上記は、他の方々のレビュー等を片っ端から見てなんとかわかったもの。

このように、登場時間に反してえげつない設定があり、なおかつ詳しい資料があまり多くない敵のようです。(ドレッドボットやモホークとか「騎士王」のディセプティコンは皆そんな感じ
勝手な考察ですが、敵ボス枠にする予定が敵味方問わず襲いまくるバランスブレイカーになりそうで出番が没になったか、予算の都合で活躍場面が用意できなかったのか、ただ単に開発側がキャラクターの初期資料しか渡されてなかったのどれかだと思います。

f:id:iropenkun:20211122221528j:plain箱の横にRAGING DESTROYER(直訳:荒れ狂う破壊者)の記載。いかにも荒々しい感じが伝わります。イラストには、本編に無かった(?)古代サイバトロン文字のような模様も。

ロボットモード(接地性が良くないので、別売りのサウンドウェーブの台座も使用)f:id:iropenkun:20211121175808j:plainf:id:iropenkun:20211121175832j:plainプレデター」に鬼を足したような見た目。前述したように、クランクケースに似ており(というか同型)、当初公式のミスでクランクケースと間違えられた程。胸の✕印は再現されてますが、両腕や手の指にある血しぶき(?)みたいな模様は本編だと判別できなかったです。おそらく、玩具は箱のイラストやコンセプトアート準拠なのかなと。

f:id:iropenkun:20211122221624j:plainf:id:iropenkun:20211122221811j:plainまた、イラストでは6本指でしたが、玩具化の都合か5本指になってます。似た現象は、スタジオシリーズのクロウバーやクランクケースにもあるので、予算の都合かと。f:id:iropenkun:20211124163805j:plain腕のガワは、なぜか着脱しやすくってますが、元々の仕様かミスかは不明。個人的に、ガワの無い方が再現度は高いかも。

ビークルモード(劇中未登場)f:id:iropenkun:20211123134415j:plain(車体横にディセプティコンの紋章がある)f:id:iropenkun:20211123134448j:plain他のドレッズ型と同じく、シークレット・サービス仕様のシボレーサバーバンに変形。ただ、収容所で拘束された場面しかないのでオフスクリーン(未登場)に。f:id:iropenkun:20211123134626j:plain武器は車体の下に収納でき、横の溝にミサイルのように取り付けることも可能。本編では確認できませんが、このまま直接当てて攻撃もできそうです。f:id:iropenkun:20211123135021j:plainf:id:iropenkun:20211123135037j:plain

(WWⅡ仕様のホットロッドと絡めてみる)f:id:iropenkun:20211123221948j:plain

武器(劇中未登場)f:id:iropenkun:20211122221725j:plainf:id:iropenkun:20220320164711j:plain2本のトゲ棍棒。3作目「ダークサイド・ムーン」で、ドレッズが使っていたものと同じ型の得物のようです。こちらも劇中未登場。設定上は標準装備なのでしょうか(?)。だとしても、TRFに没収されていそう。f:id:iropenkun:20211122221857j:plain説明書には載ってませんが、手に持たせるだけでなく、腕のガワ(ビークルで付ける部分)に装着できます。f:id:iropenkun:20211122221936j:plainf:id:iropenkun:20220205072506j:plainガワを開くことで、逆手持ちも可能。これも説明と違いますが、背中の武器の位置は、下の写真が映画(3作目のドレッズ)準拠だと思います。f:id:iropenkun:20211121175202j:plainf:id:iropenkun:20211121175217j:plain総評

何気に映画で生き延びた(?)数少ないディセプティコンで、設定だけみたらかなり強そうな感じ。また、同型なのもあってかSS版クランクケースより本編に似ているので、その代わりとして見立ても良いかもしれません。(海外でも代役として見立てる人が多い印象)

ただ、玩具として見ると、足の構造もあってうまく立たせにくいのとビークルへ変形する時の噛み合わせが悪いので、そこは一長一短といったところでしょうか。まあ、私が「設定上のみ残る没ボス」みたいな存在が好きなのもあると思いますが。

以上、ディセプティコン バーサーカーのご紹介でした。


5月6日追記:名前が判明していて、存命がほぼ確定(収容されてるとはいえ)なディセプティコンって、もう彼だけなのでは…

バリケードやメガトロンは生死不明だし

おまけ 塗装した方との写真f:id:iropenkun:20211121175350j:plain余談(蛇足)

よく創作や比喩で、狂戦士の意味として使われる「Berserker」バーサーカー。その語源は「Berserkベルセルク(熊の毛で作った上着を着る者、もしくは鎧を着ない者)とされ、また北欧神話の軍神オーディンの加護を受けた、獣のような戦士とされます。f:id:iropenkun:20220120234947j:plain

さらに言うと、オーディンは英語読みすると「Woden」になり、水曜日「 Wednesday」ウェンズデーの語源になったとも。

青目のスラッグ

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AD-07スラッグ(ロストエイジ、ムービーアドバンスドシリーズ)

トランスフォーマーロストエイジ」、「最後の騎士王」に登場したダイノドット戦士の一人 スラッグのムービーアドバンスド版※をご紹介。

元々持っていたのですが、一度手放してしまったため買い直しになります。

※TLK版はこの型のリカラー(塗装変更)

 

恐竜モード(箱の説明ではトリケラトプスモード)f:id:iropenkun:20211114175403j:plainf:id:iropenkun:20211114175342j:plain

猪(いのしし)のような歯と顔のトリケラトプスアゴにも小さい角が二本生えてます。本編を見ると突進だけでなく、戦闘機を破壊しながら銃器だけ奪うといった、器用な戦法もできるようです。

「~を破壊しろ」という指示には喜んで従う性格で、ドリフトに搭乗されていました。最後の騎士王でも、序盤のみ登場。

設定だとグリムロックのように、口の中に火炎放射器があるそうです。

(画像の炎はアニメイテッドスナールの武器を使用)f:id:iropenkun:20211116204353j:plain

 

後で述べる武器を付けた姿(結構場所取る)f:id:iropenkun:20211114175709j:plainf:id:iropenkun:20211114175735j:plainf:id:iropenkun:20211114175801j:plain

説明書では上の写真のように剣を付けてましたが、それだとだいぶ緩いので無理に合わせなくてもいいかも。f:id:iropenkun:20211114175822j:plainf:id:iropenkun:20211114175836j:plain

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劇中の恐竜形態やTLK版と違い、玩具やこの箱のイラストでは青目になっています。

※本編では、恐竜時が赤目で、ロボットモードが青目だったはず

 

ロボットモードf:id:iropenkun:20211114175425j:plainf:id:iropenkun:20211114175451j:plain

映画での姿には無いオートボットの紋章があります。

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スラッグに限らず、実写ダイノボットの玩具は、本編より細身になることが多いです。

 

武器f:id:iropenkun:20211115203932j:plainf:id:iropenkun:20211115203955j:plain

双剣トレイルカッターソード 逆手持ちもできます。説明書にはありませんが、刀身を合わせて、長い棍棒にすることも可能。「スラッグ/Slug」という言葉は、強く打ちつけるの意味もあるので、こちらの方が名前通りかもしれません。

余談ですが、コンセプトアートではモーニングスターも備えていたそう。f:id:iropenkun:20211115204017j:plain総評

劇中再現度はともかく、単純にがカッコいいです。TLK版はどちらかいったら、「聖騎士」のような色合いでしたが、こちらは「警告色」「ネメシスカラー」のイメージ。

強いて難点を上げるなら、ロボットモードの腕の可動がやや狭めなことです。脇に付ける恐竜の前足がどうしても邪魔になっているような…。

ただ、それ込みでも見栄えは良いと思いました。(ホントなんで手放したんだ…)

以上、ムービーアドバンスドのスラッグの紹介でした。では

寂しがりの古井戸

雨の日、夜の街を人が行きかう。その様子を、バスの中から眺める者がいる。

行き先は郊外の田園地帯のようだ。

 

その中のバス停に降りると、その女性は足早に一軒の家に向かった。

彼女がバスで来たのは、まだ自分の車を点検に出している最中だったからである。

この地域では珍しくない、二階建ての旧家である。家の中の居間では、男が一人推理小説を読んでいる。ページをめくろうとした瞬間、先程の女性 香来 久音(かなくおん)がやってきた。

彼女は焦った様子で、読書する男に言う。

「怪異が現れたようです」

 

その男 九木 釼郎(くきじろう)は、特に慌てた様子もなく答える。

「よし、行くか」

本を閉じた九木は、それだけ言うと玄関へ向かう。香来も後に続く。

バンに乗った二人は、怪異のいる隣町へと向かった。

 

同時刻、発生源となっている古井戸のそばに、少年が立ち尽くしていた。この少年は八代 亜門(やしろ あもん)。今の彼の耳には、道路の音は聞こえない。小さな林の中にある古井戸に、ただ突っ立ていた。

正確には、哀れみともとれるような目で眺めている。

 

亜門少年は、昔からこの場所に助け(?)を求められていると、なぜかは自分もわからないがそう感じていた。この文面だけ見たら、もし読んでいるのが恐ろしい・邪(よこし)なものだったらどうするのかと、疑問に思うかもしれない。無論、彼もそう思っていたが、気が付くとここにいる。そんなことが、頻繁ではないが稀にあった。

 

除霊やら封印等その手の知識には疎い亜門が、ひとまず帰ろうと足を動かしたとき、人影が二人がこちらに向かってくる。先程の二人だ。

初めに口を開いたのは香来だった。

「そこから離れて!」

 

彼女の声に驚いた亜門は、慌てて後ずさる。その時、一同の視界に一瞬だけ和服の少年が映った。

 

「大丈夫だ。敵意は感じられない」

九木は落ち着いているが、香来は警戒を緩めない。

亜門はただただ困惑していた。

 

「・・・」

香来が無言で、亜門に手招きする。今のうちに来いということらしい。

彼は小さく頷き、その指示に従った。

 

ぼんやりたたずむ青い少年の霊(?)に対し、九木が接触を図った。

九木の頭の中に、ぼんやりと映像のような場景が浮かんでくる。

 

 

数十分後・・・

亜門は自宅まで送ってもらっていた。

「今回は運良く、敵意の無い者が相手だったから良かったけど、今後この手の出来事に巻き込まれても、責任負えないからね。先に車に戻ってます」

香来は忠告するとその場を後にした。

 

「もし、何か気になることがあったら、まずは私達に相談してほしい。自分一人で乗り込むようなことはしないでくれ」

そう言うと、九木は彼女の後を追った。

 

車内では香来が待機している。その中に九木が乗車すると、こう告げた。

「ついてきたな、あの井戸神」

「え、そうなんですが?」

「かすかに気配を感じる。おそらく、前々からこの家や近所に介入していたんだろう。あの時同様、悪さをするつもりはないみたいだが」

「どうします?」

香来が不安げに聞く。

「明日もう一度、あの井戸に行ってみよう。勿論、許可をとってからな」

 

翌日の昼頃

管理者の承諾を得た二人は、林の古井戸へと向かう。この日は亜門にも同行してもらった。

到着した三人は車から降りて、足早に進む。歩く途中、九木が口を開いた。

「ところで、この井戸には何しに?」

「ここを見てください」

そう言って亜門は、井戸の根元を指で示す。

「ああ、そういうことか。だから、何度も彼に”同行”していたんだな」

九木は昨日、頭に浮かんだ光景を思い出し、古井に向かって言った。

亜門が指したところには、野遊びで使ったであろう草花の飾りがいくつも手向けられていた。

ある意味ハイブリット恐竜

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アニアジュラシック・ワールド スピノサウルス

いつもTFの紹介でしたが、今回は全く別のフィギュアをご紹介。アニアのジュラシック・ワールドシリーズより、スピノサウルスです。

「ワールド」本編では骨格標本とホロ映像のみの登場だったので、この姿はおそらく「ジュラシックパーク3」の個体を意識したものだと思われます。

 

可動

下顎(あご)・両足・尻尾の二つのジョイントが動きます。

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ピノサウルスは今まで二足歩行だと思われていましたが、近年の化石発見により、四足歩行のワニに近い姿が発表されました。

※画像はアニアのAL-15スピノサウルスとの写真f:id:iropenkun:20211028203308j:plain

まあ、作中の恐竜自体、欠けた遺伝子を他の爬虫類や両生類などで代用しているので、本来の姿とかけ離れていても不思議ではないかと。ウィキペディアによると、3のスピノを巡り「ハイブリット恐竜0号説論争」まであるそうです。

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総評

最近は四足歩行のスピノサウルスのフィギュアも増えてきているので、可動云々より、旧復元図の玩具としての珍しさ(?)はあるかもしれません。

以上、アニア ジュラシック・ワールドのスピノサウルスの紹介でした。では

 

 

最後

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装動AI-10 ドードーマギア改

装動仮面ライダーバイスby1 仮面ライダーストリウス

一応、この記事の最後あたりで触れた「本当に気に入った」ものです↓

iropenkun.hatenablog.com

ストリウスは記事作成時は未発売、ドードーマギアは中古で運良く見つけることができたので、記事のお知らせと若干矛盾する形になってしまったのですが、これが私が購入する最後のライダー商品になります。f:id:iropenkun:20211026164426j:plainf:id:iropenkun:20211026164515j:plainf:id:iropenkun:20211026164313j:plain

 

デラックスクラスのスコーン

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AD-05 スコーン(ロストエイジ、ムービーアドバンスドシリーズ)

トランスフォーマーロストエイジ」に登場したダイノボットの一人スコーンの「ムービーアドバンスド」版です。TLKシリーズでもボイジャークラスの玩具のみ登場していました。

スコーンは、スロッグが未登場のロストエイジではダイノボットの中で最大。搭乗したクロスヘアーズからは「トゲトゲ」と呼ばれてました。

余談ですが、「スコーンScorn」という単語は怒りをこめた激しい軽蔑、冷笑、蔑(さげす)み、嘲(あざけ)り等の意。

恐竜モードf:id:iropenkun:20211028222538j:plainf:id:iropenkun:20211028222818j:plain

恐竜形態は、帆の代わりに無数の棘(トゲ)※が生えたスピノサウルス。※パンフレットでは、「背びれ」扱い。

劇中では背中の大きい棘は二列でしたが、こちらは現実のスピノサウルスの復元図に近い一列、TLKシリーズでは三列になってます。

この姿では、バク転しながら背中の棘で敵を貫くといった、体の特徴を活かした荒々しい戦闘や、グリムロック達とのコンビネーション技も得意のようです。

今のスピノサウルスの復元図とだいぶ違うのは、映画製作時の通説では二足歩行が主だったためと思われます。

よく似た例↓

iropenkun.hatenablog.com

 

 

ロボットモードf:id:iropenkun:20211028151430j:plain

※右腕の変形は、上の写真が正しいみたいですが、下のように口を閉じることで隙間が消えて目立たなくなります。

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変形の仕方や配置は、「ビーストウォーズ」のビーストメガトロンに似ています。

変形後は、他のダイノボットと同じ騎士のような姿。ただし、劇中よりかなり華奢になっています。TLK版では劇中未登場ですが、ロストエイジ同様、大柄でどっしりした体格に。

左腕全体がしなやかな鞭のようになっており、立たせるときの三脚のようにも使えます。f:id:iropenkun:20211028222739j:plain

武器(劇中未使用)

尻尾の一部にもなるギザギザの剣 スクラップメーカーソード。ただし、本編では腕の鞭と背中のトゲが主要武器だったので一度も登場せず、TLK版では省略されていました。

こちらの玩具では、変形の都合で恐竜の姿でも装備させることができます。

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劇中や設定にないオリジナル技ができるのは、玩具の強みです。f:id:iropenkun:20211028222803j:plain

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総評

TLK版が遊びごたえも再現度もあるという意見をちらほら目にしますが、再現度はともかく、劇中未使用とはいえTLK版では省かれた武器も付属していたりと、玩具としてはこちらもデラックスクラスとしてはよくできていると思います。

ただ、片方の足のジョイントの劣化が激しく、うまく渋みを保てない人が多いようなので、そこばかりは擁護できないですね。事実、私の持っているこの型もうまく立たすのが難しいので。

以上、ムービーアドバンスド版スコーンの紹介でした。では