ドラゴン最強王図鑑 2 聖ゲオルギウス・ドラゴン
説明
毒の息を撒き散らす竜
伝染病を引き起こす毒の息を吐き、人々を苦しめていた。やがてキリスト教の聖人ゲオルギウスが現れ、このドラゴンを退治した。
属性:闇
伝承地域:リビア
出典:黄金伝説
戦闘体長:15m
個人的には、「アンチゲオルギウスドラゴン」の方がしっくりくるかと。
一説には、ゲオルギウスを迫害した「ダディアヌス」(Dadianus)※という名前の統治者が、その竜だとか。(1888年、イギリスの考古学者ウォーリス・バッジの指摘)
また、ダディアヌスも含め古代ギリシアでは、過酷な統治者を「竜」(ドラコーン)と呼んでいたそう。加えて、キリスト教を弾圧していたディオクレティアヌス帝もそう呼ばれていたらしい。
※ゲオルギウスを処した後、「69人の統治者とその友人たち」含め、天から降る火で滅びたとされる。
この伝説が成立したのは、およそ五世紀ごろ。
初期のゲオルギウスの伝説には竜退治は無く、主にダディアヌス(ダキアヌス)による拷問と殉教の話。
竜退治の描写は十世紀になってからで、しかもゲオルギウスは竜ではなく人間を狩るのに対し、聖テオドロス(またはテオドーロ、元ヴェネツィアの守護聖人)の竜狩りの最古の描写は、920年ごろ。9世紀後半以降の新しい伝説では、エウカイタの近くで竜を狩ったとされる。
後に、仲間の兵士であるテオドロスの話が、ゲオルギウスの伝説に吸収しされ生まれたらしい(?)。
玩具の感想
食玩としても、単純に立たせにくいのが難点。
余談(蛇足?)
現代の黒い噂の絶えない某大金持ちも、ゲオルギウス(大地の人、農夫)が語源の名前ですが、その話は趣旨から大きく外れるので止めました。