色筆の記録

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ヤンバルガーミー

チョコエッグ 日本の動物コレクション リュウキュウヤマガメ

沖縄島北部、久米(くめ)島、渡嘉敷(とかしき)島のみに分布する固有種のヤマガメ。同じヤマガメ属に、スペングラーヤマガメがいますが、こちらは中国南東部とベトナムに分布する種類。

1975年に、国の天然記念物に指定されました。名前通り、山地の原生林や二次林の湿った場所を好む陸棲。ミミズや昆虫、木の実、陸棲の巻貝などを食べる雑食です。甲羅の長さは70~150ミリ。

背中は茶褐色で三本の隆起があり、それぞれに黒い筋が走っているのが特徴で、鋸のように尖った部分は、老いた個体だと不明瞭になるそう。

頭の色は、褐色や橙色で、不規則な斑紋や筋模様があります。題名の「ヤンバルガーミー」は方言名。

現在まで、密猟や森林・林道・河川開発による生息域の減少だけでなく、殺虫剤や除草剤による獲物と本種の中毒、持ち込まれ野生化したマングースや犬、猫による捕食、道路での轢死や側溝への落下死、さらにクサガメ等との交雑による減少が、大きな脅威となっているようです。(近縁種のスペングラーヤマガメも減少している)