色筆の記録

玩具・物好き

洪水神か治水神か

ドラゴン最強王図鑑 シークレット 共工(きょうこう、コンコン)※無彩色蓄光

※「きょう」は、「共」に「龍」の字を乗せた表記の場合も。

同封の説明書には、シークレットの表記のみでした。(チョコエッグだと、シークレットでも画像付きの説明書があるのですが…)

中国語ではコンコン(Gonggong)と呼ぶそうです。台座が無いと、立たすのはこれが限界。台座有り

無彩色なので顔が分かりにくいですが、リアルカラー版を調べたら、正直まだこちらの方がカッコいい(?)のかなと。

個人的には九頭龍も欲しかった気が。(共工も、立体物自体は全く見当たりませんが)人面蛇身の姿で、洪水を起こす水神とされ、洪水の「洪」の字はこの神にちなむと言われてます。(同じような姿の宇賀神(うかじん)との関連は不明、そもそもこちらはいつ・どこから信仰されているかも定かでない)

また、資料によって(「菅子」等)は髪は朱色。

一説(「路史」)によると、祝融の子であり、炎帝(えんてい)の一族にあたるそう。

媒体や時代によって評価は両極端で、天地を治める立場であったり、「せんぎょく」(漢字が分かりませんでした)という黄帝の子孫に敗れた悪神とされたりします。

そのせいか、四罪という四柱の悪神(政権と敵対する異民族とその長、神)に数えられてたりも。

女媧(じょか)の時代から、千年近くに渡り登場してはやられる悪神として扱われるのは、中原(ちゅうげん)を本拠とした政権と長く敵対した「きょう」(こちらも漢字が出ませんでした)族こと、チャン族※が信奉していたためとも考えられているそうです。

別の説では、共工は氏族の名で姜(きょう)の姓を持ち、治水の発展に貢献した人物とも。

※古代(殷の時代)から歴史に名が残る、チベットとされる民族。

古代「きょう」族の時代からアニミズム(精霊信仰)等が受け継がれている。