今回取り上げるのは、「最後の騎士王」(TLKシリーズ)より初登場した、TLK-03ディセプティコン バーサーカーです。
映画の登場時間は数秒ながら、玩具化されることが多い印象。詳細は後程。
実は、私がTF熱を再燃させたきっかけの一つであり、私が初めて塗装したある意味思い入れのあるキャラです。※今回紹介するのはその塗装したのとは別の予備
詳細
かつて大量殺人を起こした狂暴なソシオパスで、金属生命体収容所内でも厳重に拘束された状態で投獄されている。TRFと結託したメガトロンは彼の釈放も要求したが、その凶暴性を危惧したTRF側が断固拒否したため、代わりにオンスロートが釈放されることとなった。ドレッドボットと同じく、三作目に登場したドレッズのクランクケースに酷似しているが、胸に×印の赤い塗装が施されている点が異なる。(Wikipediaより引用)
また、クランクケースとは血(体液?)の色、背丈(クランクケースの方が体が大きい)も異なるようです。
トランスフォーマージェネレーションズ2018によると、「破壊、ただそれだけに力を注ぐ兵士。ディセプティコンでも彼の暴力性は際立ったもので、彼にかかれば何者も無傷でいられない。あまりに凶暴なため、独房内でも拘束具を付けられている」らしいのですが、私は2018年版は持っておらず、もし現物が手に入ったら確認してみます。※上記は、他の方々のレビュー等を片っ端から見てなんとかわかったもの。
このように、登場時間に反してえげつない設定があり、なおかつ詳しい資料があまり多くない敵のようです。(ドレッドボットやモホークとか「騎士王」のディセプティコンは皆そんな感じ)
勝手な考察ですが、敵ボス枠にする予定が敵味方問わず襲いまくるバランスブレイカーになりそうで出番が没になったか、予算の都合で活躍場面が用意できなかったのか、ただ単に開発側がキャラクターの初期資料しか渡されてなかったのどれかだと思います。
箱の横にRAGING DESTROYER(直訳:荒れ狂う破壊者)の記載。いかにも荒々しい感じが伝わります。イラストには、本編に無かった(?)古代サイバトロン文字のような模様も。
ロボットモード(接地性が良くないので、別売りのサウンドウェーブの台座も使用)「プレデター」に鬼を足したような見た目。前述したように、クランクケースに似ており(というか同型)、当初公式のミスでクランクケースと間違えられた程。胸の✕印は再現されてますが、両腕や手の指にある血しぶき(?)みたいな模様は本編だと判別できなかったです。おそらく、玩具は箱のイラストやコンセプトアート準拠なのかなと。
また、イラストでは6本指でしたが、玩具化の都合か5本指になってます。似た現象は、スタジオシリーズのクロウバーやクランクケースにもあるので、予算の都合かと。腕のガワは、なぜか着脱しやすくってますが、元々の仕様かミスかは不明。個人的に、ガワの無い方が再現度は高いかも。
ビークルモード(劇中未登場)(車体横にディセプティコンの紋章がある)他のドレッズ型と同じく、シークレット・サービス仕様のシボレーサバーバンに変形。ただ、収容所で拘束された場面しかないのでオフスクリーン(未登場)に。武器は車体の下に収納でき、横の溝にミサイルのように取り付けることも可能。本編では確認できませんが、このまま直接当てて攻撃もできそうです。
(WWⅡ仕様のホットロッドと絡めてみる)
武器(劇中未登場)2本のトゲ棍棒。3作目「ダークサイド・ムーン」で、ドレッズが使っていたものと同じ型の得物のようです。こちらも劇中未登場。設定上は標準装備なのでしょうか(?)。だとしても、TRFに没収されていそう。説明書には載ってませんが、手に持たせるだけでなく、腕のガワ(ビークルで付ける部分)に装着できます。ガワを開くことで、逆手持ちも可能。これも説明と違いますが、背中の武器の位置は、下の写真が映画(3作目のドレッズ)準拠だと思います。総評
何気に映画で生き延びた(?)数少ないディセプティコンで、設定だけみたらかなり強そうな感じ。また、同型なのもあってかSS版クランクケースより本編に似ているので、その代わりとして見立ても良いかもしれません。(海外でも代役として見立てる人が多い印象)
ただ、玩具として見ると、足の構造もあってうまく立たせにくいのとビークルへ変形する時の噛み合わせが悪いので、そこは一長一短といったところでしょうか。まあ、私が「設定上のみ残る没ボス」みたいな存在が好きなのもあると思いますが。
5月6日追記:名前が判明していて、存命がほぼ確定(収容されてるとはいえ)なディセプティコンって、もう彼だけなのでは…
バリケードやメガトロンは生死不明だし
おまけ 塗装した方との写真余談(蛇足)
よく創作や比喩で、狂戦士の意味として使われる「Berserker」バーサーカー。その語源は「Berserk」ベルセルク(熊の毛で作った上着を着る者、もしくは鎧を着ない者)とされ、また北欧神話の軍神オーディンの加護を受けた、獣のような戦士とされます。
さらに言うと、オーディンは英語読みすると「Woden」になり、水曜日「 Wednesday」ウェンズデーの語源になったとも。